- VTuberの配信の始め方について知りたい
- 配信内容やプラットフォームについて知りたい
- VTuberの配信方法はYouTubeとアプリで何が違うの?
VTuber活動を始めるためには、配信のやり方や必要な機材などを理解しておくことが重要です。
そこで本記事では、YouTubeや専用アプリを使った配信方法について、初心者にも分かりやすく解説します。
準備が不十分なまま配信を始めてしまうと、機材トラブルや視聴者離れのリスクがあります。必要な手順や注意点をしっかり把握し、スムーズな配信デビューを目指しましょう。
VTuberとして動画配信するまでの流れ
VTuberとして動画配信を始めるためには、いくつかのステップを踏む必要があります。以下では、アカウント準備から配信設定までの流れを簡単に説明します。
アカウント準備
まずは、配信するプラットフォーム(YouTube、Twitchなど)のアカウントを作成しましょう。
この時、アカウント名やプロフィール画像などは、VTuberとしてのイメージに合わせて設定し、視聴者に分かりやすく魅力的なプロフィールを意識してください。
人気VTuberのアイコンなどを参考にする方法もおすすめです。
機材の準備やアバターの作成
配信に必要な機材を揃えることも重要です。スペックの高いPCを用意したり、配信用マイクなどを、あらかじめ揃えておきましょう。
また、VTuberとして活動するためには、自分の分身となるアバターも必要です。アバターは、VTuberの個性を表現する大切な要素なので、十分にこだわりましょう。
プラットフォームへの入稿(配信設定)
アバターが完成したら、実際の配信準備に入ります。配信プラットフォームの管理画面から配信設定を行いましょう。
配信設定は、ライブ配信を行うのか、動画投稿を行うのかによっても異なるので、しっかりと確認しながら設定してください。
以上の流れを完了すれば、いよいよVTuberとしての活動をスタートできます。
VTuberの配信方法:準備・用意するもの
VTuberとして配信を始めるには、プラットフォームやアバターの種類を決め、必要な機材や素材を揃える準備が欠かせません。以下では、それぞれのステップを解説します。
配信プラットフォームやアバターの種類を決める
最初に、どのプラットフォームで配信を行うかを決めましょう。主な選択肢として、YouTubeやVTuber専用アプリがあります。また、アバターの種類も選択が必要です。
以下でそれぞれの特徴を見ていきましょう。
プラットフォーム例:YouTube
YouTubeで配信するには、Googleアカウントが必要です。事前にアカウントを作成し、VTuber用のチャンネルを開設しておきましょう。
YouTubeは、パソコンを使った高画質配信が可能で、自由度が高いのが特徴です。
なお、YouTubeでライブ配信を行うと、現在ライブ配信中であることが、一目で分かるように赤い表示となります。
出典:YouTube
プラットフォーム例:各種アプリ
REALITYやtopiaなど、スマートフォンで手軽に配信できるアプリも人気です。アプリをダウンロードし、アカウント登録や初期設定を行うだけで始められます。
アバターパターン:2Dアバター
Live2Dを使用し、イラストベースで作成されます。動作が軽いので、比較的スペックの低い機材でも対応可能な点が魅力です。
アバターパターン:3Dアバター
VRoid Studioやプロモデラーによる3Dモデルで、立体感があり自由に動くことができます。ただし、高スペックな機材が必要となるケースがほとんどです。
このようにプラットフォームとアバターの選択により、必要な機材や環境が異なるため、自分のスタイルに合ったものを選びましょう。
また、3Dモデルがあると、踊ったりすることもできるようになります。
全身で表現したい方には、2Dではなく3Dがおすすめです。
VTuber動画配信に必要な機材を揃える
配信環境に応じた機材の準備も重要です。こちらも、パソコンとスマートフォンで異なる部分があるので、以下で見ていきましょう。
パソコンで配信する場合
高スペックなPCが必要です。特に3Dアバターを使用する場合、パソコンのCPUやGPUの性能は一定レベルのものを求められます。
加えて、顔や体の動きをトラッキングするためのWebカメラ、高品質な音声を届けるマイクを用意しましょう。
スマートフォンで配信する場合
必要なのはスマートフォン1台だけです。AppStoreやGooglePlayストアからアプリをダウンロードするだけで手軽に配信を始められます。
なお、VTuberに必要な機材に関しては以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
必要な配信素材を揃える
より魅力的な配信を行うためには、配信画面や部屋の装飾も整えると良いでしょう。例えば、配信の背景画像やコメント欄のデザインを用意することで、視聴者にとって見やすい配信画面を作れます。
配信素材に関しての詳細は、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも参考にしてください。
VTuberの配信方法:アバター・モデルを動かす
VTuberとして配信を始めるには、自分の分身となるアバターを動かす技術が必要です。ここでは、2Dアバターと3Dアバターの動かし方について解説します。
2Dアバターを作成し動かす場合
2Dアバターを作成し、動かすためには2つのステップが必要となります。以下で詳しく見ていきましょう。
Live2Dを使って2Dアバターを作成する
最初に、Live2D対応のイラストを準備します。この時、パーツごとに分けたPSD形式で用意してください。
イラストを読み込んだら、眉毛や睫毛、唇などの細かいパーツを調整し、動いた時に自然な見た目になるように仕上げます。
次に、顔の動きやまばたき、口の開閉を設定しましょう。これにより、カメラを通じて表情や動きがリアルタイムで反映されるようになります。
Vtube Studioで2Dアバターを動かす
Live2Dで作成したモデルをVtube Studioにインポートし、動かせる状態にします。Webカメラを接続すれば、顔の動きや表情をトラッキングし、配信中にリアルタイムでアバターを動かすことが可能です。
3Dアバターを作成し動かす場合
3Dアバターを作成し、動かすためにはVRoid Studioというソフトを使用します。
VRoid Studioは、初心者でも使いやすい3Dモデリングツールです。髪型や服装、瞳の色などのテンプレートから自由に選んでカスタマイズし、オリジナルの3Dアバターを作成できます。
モデルが完成したら、表情や基本動作を確認します。さらに、VRM形式でエクスポートし、配信アプリ等でそのまま活用しましょう。
VTuberの配信方法:YouTube編
VTuberとしてYouTubeで配信を始めるには、必要なツールを揃え、適切に設定を行うことが重要です。
以下では、実際の設定方法、配信テストの手順までを解説します。
OBSを正しく設定する
OBS Studioは、配信を行うための無料ソフトです。公式サイトからダウンロードし、インストールしておきましょう。
なお、文章だけではわかりにくいと感じる方は、YouTubeなどで「YouTube OBS設定」と検索すると、わかりやすく解説している動画がヒットします。
動画内では、配信開始までの流れを詳しく解説しているので、ぜひこのような動画も参考にしてください。
まず、設定方法としては、OBSを起動し、設定メニューを開きます。
- 出力タブ:ビットレート2500~5000kbps(推奨)
- エンコーダー:x264(推奨)
- 映像タブ:解像度1280×720または1920×1080
その後、シーンを作成し、WebカメラやLive2D/Vtube Studioを追加します。これでアバターがOBS画面に表示されるようになります。
最後に、YouTubeのライブ配信画面で取得する「ストリームキー」をOBSの配信タブに入力してください。これにより、OBSとYouTubeが接続されます。
YouTubeの設定方法
YouTube Studioを開き、左側のメニューから、ライブ配信を選択し、ライブ配信のタイトル、説明、サムネイルを設定します。
初めて利用する場合は、ライブ配信有効化に24時間かかるので余裕を持って準備してください。
非公開設定でテスト配信を行う
本番配信の前に、非公開または限定公開でテスト配信を行いましょう。
OBSで「配信開始」をクリックし、実際にアバターの動きや音声が正しく配信されているか確認します。特に、音量バランスや映像の滑らかさは重要です。
VTuberの配信方法:配信アプリ編
パソコンや複雑な設定に不安を感じる方には、配信アプリを使う方法がおすすめです。スマートフォン1台で簡単に配信を始めることができます。
出典:topia(トピア) – バーチャル音楽ライブ配信アプリ
今回は「topia」を例にして配信までの手順を見ていきましょう。
アプリをダウンロードする
AppStoreやGoogle Playストアから配信アプリをダウンロードします。配信アプリは、それぞれ基本利用が無料であることが多く、手軽に始められるのが特徴です。
アプリ内でアバター作成やプロフィール設定を行う
ダウンロード後、アプリを起動してアカウント登録を済ませましょう。
その後、アプリ内の機能を使ってアバターを作成します。髪型や服装、顔のパーツなどをカスタマイズして、自分だけのアバターを完成させてください。
加えて、配信に使用するプロフィールや自己紹介文を設定し、視聴者に分かりやすくアピールしましょう。
配信設定を行う
配信内容を視聴者に分かりやすく伝えるため、目を引くサムネイル画像とタイトルを設定してください。
また、背景画像やBGMを追加すると、配信内容に合った雰囲気を作れるのでおすすめです。
配信スタート!
準備が整ったら、ボタンひとつで配信を開始できます。パソコンを使った配信に比べ、設定が簡単で初心者にも優しいのが魅力です。
どの配信アプリも基本的な流れは同じなので、まずはお気に入りのアプリを選び、気軽に配信を始めてみましょう。
VTuber配信で人気になるためのコツ
VTuberとして成功するには、ただ配信するだけではなく、工夫や努力が必要です。ここでは、人気VTuberになるための具体的なコツを解説します。
魅力的なキャラクターデザインや設定を作る
魅力的なキャラクター作りは、視聴者に覚えてもらうための第一歩です。
例えば、にじさんじ所属の壱百満天原サロメさんは、お嬢様口調でオタク知識を活かしたトークを特徴とし、その設定が彼女のアバターや配信内容と見事にリンクしています。
初配信では「胃カメラ披露」というユニークな企画を行い、わずか14日でチャンネル登録者数100万人を達成しました。
このように、個性的で印象的な設定を考えることが重要です。
継続的に配信する
人気VTuberになるには、継続性が大切です。定期的に配信することで視聴者があなたの活動を習慣的に楽しむようになります。
スケジュールを決めて、週に数回は必ず配信することを心がけましょう。また、新しい企画やシリーズものを取り入れると、視聴者を飽きさせず、長期的なファンを獲得できます。
視聴者との交流を大事にする
視聴者との距離感を縮めることも成功の秘訣です。コメントへのリアクションや質問への回答を積極的に行い、視聴者に「自分の応援がVTuberに届いている」という実感を与えましょう。
また、ファンアートやメッセージへの感謝も伝えることで、応援してくれる人がさらに増えます。
事務所所属も検討する
VTuberとして大きく成長するためには、事務所所属を考えるのもひとつの方法です。
例えば、2024年11月7日にデビューしたばかりの、ホロライブプロダクションの新グループ「FLOW GLOW」は、デビューから1カ月足らずで、メンバー全員がチャンネル登録者数10万人を超えました。
このように、実績のある事務所に所属すれば、すでに人気の先輩VTuberを通じて注目が集まり、ファンを獲得しやすくなります。
なお、事務所に所属するためのVTuberオーディションの詳細については、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
VTuberの配信に関するよくある質問
VTuberとして配信を始めたいけれど、疑問や不安がある方も多いでしょう。ここでは、初心者が気になりやすいポイントについて解説します。
初心者にオススメの配信アプリ・プラットフォームはどれ?
配信を始める際、どのアプリやプラットフォームを選ぶかは重要です。ただし、おすすめは人それぞれ異なります。
例えば、視聴者と気軽に交流したいなら「REALITY」や「topia」などスマホ向けのアプリが適しているでしょう。
一方で、収益化を目指しつつ、多くの人に見てもらいたいなら「YouTube」や「Twitch」のような大規模なプラットフォームもおすすめです。
VTuberはどのような仕組みで、配信でお金を稼いでいる?
VTuberが配信で収益を得る仕組みは、いくつかあります。
再生回数による広告収入
YouTubeでは、動画が再生されると広告収入が発生します。再生数が多いほど収益も増える仕組みです。
スーパーチャット(投げ銭)
視聴者が配信中にスーパーチャット(YouTube)を送ることで収入を得られます。VTuberの個性や視聴者との交流が大切なポイントです。
メンバーシップやスポンサー契約
月額課金制のメンバーシップや企業とのスポンサー契約も、大きな収益源となります。
グッズ
オリジナルグッズを配信やアカウントで紹介し、配信を活かした物販の利益もVTuberの収入源になります。
VTuber配信にはどれくらいの回線速度が必要?
配信に必要な回線速度は、画質や使用する機材により異なります。
- 4K配信:20~51Mbps
- 1080p配信:4.5~9Mbps
配信者にとって回線速度は重要なポイントですが、スマートフォン向けの配信アプリを利用する場合は、回線が安定していれば、高速な回線でなくても問題ありません。
しかし、最低でも5Mbps以上のアップロード速度があると安心です。配信前に速度を確認し、必要であれば有線接続を検討しましょう。
まとめ:VTuberの配信経験を積んで事務所デビューを目指そう
VTuberとして配信を続けることは、技術やトーク力を磨くだけでなく、事務所オーディションでの大きなアピールポイントにもなります。
個人配信で得た経験や実績は、自分の強みとして堂々と伝えることができるからです。
また、魅力的なキャラクター設定や安定した配信スケジュール、視聴者との交流を大切にする姿勢は、オーディションで好印象を与える重要な要素となります。
これまで解説したコツや準備を参考に、配信活動を充実させ、事務所デビューの夢を実現させましょう。