- VTuberとして活動したいけれど、必要な機材が分からない。
- 必要な機材を揃えると、費用はいくらかかる?
- 必要なパソコンのスペックや役立つソフトが知りたい。
VTuberとして活動するためには、パソコンだけでなくさまざまな機材やソフトが必要です。
この記事ではVTuber活動を行う上で最低限必要な機材から、あると役立つものまでご紹介します。自分の予算や活動内容に応じて揃えるべき機材が分かるので、ぜひ最後までご覧ください。
VTuberに必要な機材一覧
VTuber活動に必要な基本的な機材はもちろん、あると役立つ機材までご紹介します。
気軽に配信を始めるならスマホのみでOK
VTuberとして気軽に配信を始めるなら、スマホのアプリのみで完結します。
例えば「IRIAM」や「topia」では、無料でアバターを作成して、すぐに配信可能です。
VtuberやVライバーになりたい方のオススメアプリについては、以下の記事で解説しています。
YouTube等で配信するために必要最低限の機材
VTuberがYouTube等で本格的に配信するために必要最低限の機材をご紹介します。
パソコン
まずパソコンは必須です。動画編集やライブ配信にはパソコンに相当な負荷がかかるため、ハイスペックなパソコンであればあるほど、作業時のストレスや配信時のトラブルが少ないでしょう。
できるだけ費用を抑えたい場合は、以下の最低限スペックを参考にしてください。
CPU | Intel® Core™ i5 |
メモリ | 16GB以上 |
グラフィックボード | NVIDIA® GeForce RTX™ 40シリーズ |
ストレージ | SSD 500GB以上 |
上記の最低限スペックに当てはまるパソコンは、「GALLERIA RM5C-R46(ガレリア)」です。
ただし、「PCゲームを高画質で配信しながら録画もしたい」「よりVTuber活動を快適に行いたい」という場合は上位モデルのパソコンを選びましょう。
実際に「にじさんじ」や「ホロライブ」など大手事務所のVTuberたちは、上位モデルのCPU「Intel® Core™ i7」「Intel® Core™ i9」「AMD Ryzen™ 9」を使用しています。
モニター
デスクトップ型パソコンにはモニターが欠かせません。サイズは作業やゲームがしやすい24〜27インチがおすすめです。
ノートパソコンでも配信活動は可能ですが、デスクトップ型に比べてカスタマイズ性や冷却性能が劣る傾向があります。
モニターは買い替えが可能なので、配信を始めてからより大型のモニターに変更しても良いでしょう。
マイク
次に必要なものがマイクです。現在活躍するVtuberの多くが高音質な音を届けるコンデンサーマイクを利用しています。
マイクは種類も値段も幅広いため、自分の配信スタイルに合わせて選んでください。
Webカメラ
Webカメラは、配信者の顔や体の動きをトラッキングし、リアルタイムでアバターを動かすために使用します。
解像度720p、フレームレート30fpsのWebカメラでもトラッキングは可能ですが、アバターの動きが鈍くなる可能性が高いです。
解像度1080p以上、フレームレート60fps対応モデルであればアバターの動きも滑らかになり、手元配信など実写撮影でもきれいに撮影できます。
また、「iVCam」など専用のアプリを使って、スマホのカメラをWebカメラとして代用する方法もあります。
ゲーム配信に必要な機材
次に、ゲーム配信をメインに行いたい方向けに必要な機材をご紹介します。
イヤホン・ヘッドホン
ゲーム配信を行う場合は、ゲーム内の音を聞くイヤホンまたはヘッドホンが必須です。高音質なマイクが付いているヘッドセットを選べば、別でマイクを購入する必要もありません。
キャプチャーボード
家庭用テレビゲームの実況配信および撮影する場合は、ゲーム機とパソコンをキャプチャーボードで繋ぎ、ゲーム画面をパソコンに映す必要があります。
Nintendo SwitchやPS5やPS4、iPhoneなどHDMI端子で接続できるものであれば、キャプチャーボードを経由して配信および撮影できます。
音楽配信に必要な機材
本格的な音楽配信をしたい人向けに、必要な機材をご紹介します。
オーディオインターフェイス
より高音質なマイクやエレキギターなどの楽器の音を直接パソコンに録音する場合は、オーディオインターフェイスという機材が必要です。
パソコンには、高音質なマイクやエレキギターなどの楽器を接続するための端子がありません。そのため、オーディオインターフェイスを介して接続することになります。
ミキサー
ミキサーは、マイクや楽器、パソコンからの音をひとつの音声にまとめ、音質やバランスを整える機材です。
音楽配信では、BGMやマイク音声をクリアに伝えることが大切なため、ミキサーがあると役立つでしょう。エコーやリバーブなどのエフェクトをリアルタイムでかけることも可能です。
3Dモデルで配信するのに必要な機材
3Dモデルのアバターを使って配信したい方に必要な機材は以下の通りです。
トラッキング用デバイス
体全体の動きを3Dモデルのアバターに反映させるためには、VRヘッドセットとトラッキング用デバイスが必要です。
HTCの「VIVEシリーズ」が代表的で、ヘッドセットと一緒にトラッキング用デバイスを手足や腰などに装着すれば、3Dモデルに正確な動きを伝えることができます。
ThreeDPoseTracker
「ThreeDPoseTracker」という無料のモーションキャプチャーアプリを使えば、Webカメラだけで3Dモデルのフルトラッキングが可能です。
トラッキング用デバイスを使用した時に比べると動きの再現に制限はありますが、Webカメラとソフトのみでフルトラッキングが実現できるため、コストを最小限に抑えたい方は試してみてください。
機材以外でVTuberに必要かつ便利なソフト
VTuber活動には機材だけでなく、アバターを動かすためのソフトや動画編集を行うソフトなどが必要です。
トラッキングソフト
アバターを動かすためには、トラッキングソフトが必要です。
例としてLive2D公式の「nizima LIVE」、「LeapMotion」を使えば手や指も動かせる「Luppet」「3tene」、3Dモデルに「バーチャルモーションキャプチャー」などがあります。
録画・配信ソフト
パソコン内の映像やアバターを映すために、配信ソフトを使用しましょう。多くのVtuberや配信者が使用している無料の配信ソフトが「OBS Studio」です。
配信映像の調整や切り替え、音声の調整、コメントの表示など配信に必要な作業をすべて担います。
高画質な録画も可能なので、ライブ配信した映像をあとで編集する場合にも役立つでしょう。
動画編集ソフト
Apple製品を持っているなら、無料の「iMovie」がおすすめです。直感的な操作が可能で、カット編集や字幕、簡単なエフェクトを追加できます。
また、初心者には「PowerDirector」の無料版もおすすめです。プロ向けの機能を使いたい方は「DaVinci Resolve」の有料版や、「Adobe Premiere Pro」(有料)が良いでしょう。
VTuber向け機材を揃える費用はいくら?
Vtuberになるための予算はいくらになるのか、計算してみましょう。
必要最低限の機材を揃えた場合の費用
例えば、必要最低限で機材を揃えた場合、
- パソコン 約20万円
- モニター 約2万円
- ヘッドセット 約1万円
- Webカメラ 約3,000円
以上で合計約23万3,000円です。
人によっては、コンデンサーマイク・ミキサー・編集ソフトなどの費用が加算されます。
事務所所属なら機材の貸出もある
配信に必要な機材をすべて個人で用意しようとすると高額な費用がかかります。しかし、事務所所属のVTuberになれば機材を借りることも可能です。
事務所所属のVTuberを目指す方は、ぜひ以下のVTuberオーディションに関する記事をご覧ください。
VTuberの機材に関するよくある質問
VTuber活動に必要な機材について、よくある質問にお答えします。
VTuberの機材を安く揃えるにはどうすればいい?
機材を安く揃えるなら、中古品やリファービッシュ品(初期不良などによってメーカーによって修理された再生品)を購入する方法があります。
特にメーカーが直接販売しているリファービッシュ品なら安心して購入できるでしょう。
ほかにも、パソコンならパーツを一つひとつ購入して自分で組み立てると費用を抑えられます。
有名配信者がどの機材を使っているのか調べる方法は?
チャンネルの概要欄やSNSのプロフィール欄に使用している機材をリストアップしていることがあるので、ぜひ調べてみてください。
また、雑談配信や案件配信などで自分が使用している機材を紹介することもあります。
Webではそれら情報をすべてまとめたサイトなどもあるので、検索するとすぐ見つけられるでしょう。
まとめ:VTuber事務所なら機材の費用を抑えられる
VTuber活動を始めるには、パソコンやWebカメラ、マイクといった基本的な機材から、ミキサーやトラッキングソフトなど、さまざまな機材が必要です。
さらにクオリティの高い配信をしようと思うと、より高額な機材が求められます。
ただし、事務所に所属するVTuberの場合、アバターや機材を企業側で準備してもらえることが一般的なので、機材に詳しくない方も安心して活動できるでしょう。
VTuberとして高みを目指したい方やサポートを受けながら活動したい方は、ぜひ事務所のオーディションに応募することを検討してください。