- VTuberになりたいが、本業があるので副業で始めたい。
- 副業VTuberになったら、確定申告しなければならない?
- 副業VTuberになったら、本業の会社にバレる?
近年の目覚ましい活躍と人気から、「VTuberになりたい」と思う人は少なくありません。特に大人だと、「本業があるから、副業VTuberになりたい」という人が多いのではないでしょうか。
そこで、今回は副業VTuberについて解説します。副業VTuberのメリット・デメリットはもちろん、会社にバレないための対策から確定申告のことまで記載しました。
この記事を読むことで副業VTuberとしてスムーズにデビューでき、本業と両立しながら継続的に活動できます。
有名VTuberの中にも本業と兼ねながら活躍している人がたくさんいるため、副業VTuberであっても人気を得るチャンスは十分にあるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。
副業としてVTuberになるには?
副業としてVTuberになる方法として、以下の2つがあります。
個人で配信を始める
今は環境さえ整えれば、誰でもVTuberになって配信することが可能です。
個人でVTuber活動を始める際に必要なものは、以下の記事で詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
兼業OKのVTuber事務所に所属する
月または週の配信時間の条件をクリアしていれば、本業があっても所属可能なVTuber事務所は存在します。ぜひ各事務所のオーディションの応募条件を確認してください。
VTuberオーディションの最新情報は、こちらで確認可能です。
副業VTuberは稼げる?収益を得る仕組み
そもそも副業でVTuberを始めて稼げるのか気になるところです。VTuberの収益の仕組みを見ていきましょう。
VTuberの収入源・収益を得る仕組み
VTuberの主な収益源は、以下の通りです。
- 動画やライブ配信による広告収益
- 視聴者からのスーパーチャット(投げ銭システム)
- 月額制のメンバーシップ
- グッズ販売
- スポンサー・企業とのタイアップ案件
YouTube・Twichなど活動する場所が違っても、収益を得る仕組みはほとんど同じと考えて良いでしょう。
副業VTuberの収入の目安
上記の中でも、メインの収益源となるのが「動画やライブ配信による広告収益」です。YouTubeの場合、広告収入は1再生ごとに0.05円~0.7円が相場といわれています。
この単価はあくまでも推測されたもので、公表されたものではありません。動画の内容によっては0.7円以上になったり、0.05円以下になったりするともいわれています。
例えば、1再生0.1円とした場合、月1万回再生なら月1,000円程、月10万回再生なら月1万円程の広告収入です。ここにスーパーチャットやメンバーシップの収益が加算されます。
ただし、広告収入を得るにはチャンネル登録者数や再生時間の基準を満たさないといけません。
YouTubeの場合は、「チャンネル登録者数1,000人以上」かつ「直近12ヶ月間の有効な公開動画の総再生時間が4,000時間以上、もしくは直近90日間の有効な公開ショート動画の視聴回数が1,000万回以上」が収益化の条件です。
活動時間が限られている副業VTuberにとって、この条件を達成することが最初の壁となるでしょう。
収益化の条件は、活動するプラットフォームによっても異なります。自身が検討しているサービスの条件を確認してみましょう。
副業でVTuberをするメリット・デメリット
副業でVTuberになる場合、どのようなメリットとデメリットがあるのかご紹介します。
副業VTuberのメリット
副業でVTuberをする場合のメリットは以下の通りです。
- 本業収入があるため、収益化のプレッシャーやリスクが少ない。
- 興味や楽しみを優先して、自由に活動できる。
- 動画編集や配信スキル、企画力などが身に付く。
- 本業では得られない人間関係(視聴者や他の配信者など)を築ける。
生活に必要な収入が本業で確保されている副業VTuberだからこそ、伸び伸びと配信活動ができる上、スキルや人脈など得るものが多いといえます。
副業VTuberのデメリット
一方、以下のようなデメリットがあります。
- 本業の合間に活動するため時間の確保が難しく、体力的な厳しさもある。
- 不定期配信になりがちなため、本業VTuberに比べて視聴者の定着化が遅い。
- モチベーションを保ちながら継続するのが大変。
あくまで副業になるので、本業VTuber同等の収入を得るのは難しいでしょう。
高収入を得るには、相応の活動時間を確保するか、本数は少なくてもヒットする動画を増やすなど工夫が必要になります。
上記デメリットを理解しながら、うまく本業と両立させる必要があります。
副業VTuberは確定申告が必要?
副業VTuberとして活動する上で気になるのが税金、特に確定申告です。副業であっても確定申告が必要なケースがあるので、きちんと把握しておきましょう。
一定の収益があると確定申告が必要
副業VTuberとして得た収益が一定額を超えると、確定申告が必要になります。基準は以下の通りです。
区分 | 基準額 |
給与所得者 | 副業の年間所得が20万円を超える場合 |
自営業やフリーランス | 年間の所得が基礎控除(48万円)を超える場合 |
所得とは、収入から必要経費を差し引いた金額です。必要経費には配信機材費・通信費・アバター制作費などが該当します。
例えば、YouTubeの広告収益が35万円、必要経費が10万円なら所得は25万円ですこの場合、年間所得が20万円以上となるので確定申告が必要となります。
本業の会社にバレないための確定申告の方法
会社は地方自治体から社員一人ひとりの住民税額の通知を受けています。本業と副業の収入の合算による住民税の増減が発生した際、会社に副業のことがバレると考えて良いでしょう。
そこで、会社員の人は確定申告時に以下の対策を取ると、本業の会社に副業がバレにくくなります。
住民税の徴収方法を「普通徴収」に変更する
確定申告の際、「住民税の徴収方法選択欄」で「自分で納付(普通徴収)」を選ぶと、副業分の住民税を自分で納めることが可能です。
これにより、副業で増えた分の住民税額を会社に知られずに済みます。
ただし、自治体によっては普通徴収を認めず、「特別徴収(会社が従業員の住民税額を給与から控除して納付)」に一本化させるケースもあるので、確実にバレないとはいえません。
副業収入が少額の場合は確定申告不要
年間20万円以下の所得であれば、確定申告は不要です。ただし、住民税の申告は必要なので、市区町村の役所で申告しましょう。この時、「普通徴収」で納めたい旨も伝えてください。
副業禁止の会社員や公務員はVTuberになれる?
副業が就業規則で禁止されている会社員や公務員の場合はVTuberになれるのかどうか、詳しく解説します。
VTuber・YouTuberなどの配信活動をしたら就業規則違反になる?
副業とは、「本業以外で収益を得る活動」として定義されることが多いです。そのため、収益化していなければ「趣味」の範囲であると判断され、就業規則違反に該当しない可能性があります。
ただし、収益の有無だけでなく労働とみなされるか、会社の業務に影響を与えるかどうかも判断基準となります。
配信内容が会社のブランドや利益を損なう場合は、たとえ収益化していなくても問題となる可能性が高いです。
公務員はVTuberになれる?
公務員には「信用失墜行為の禁止」「秘密を守る義務」「職務に専念する義務」という三大原則が定められており、法律でも営利目的の副業は厳しく制限されています。
収益化せずに本業に支障が出ない範囲で楽しむのであれば、活動できるでしょう。
しかし、VTuber活動によって収益を得てしまうと処分対象になる可能性が高いです。実際に、ゲーム実況で収入を得た消防士が減給10分の1(1ヶ月)の懲戒処分になった例もあります。
また、収益化していなくても活動の中でトラブルを起こしたり、公務員の信用を落としたりすれば問題となるため、一般的な副業VTuberよりも気を付けなければなりません。
副業VTuberは事務所に所属できる?
事務所の募集要項・規定で本業を持つこと、VTuber活動が副業となることを許容していれば所属することは可能です。
一方で、VTuber事務所側が副業VTuberを受け入れていても、事務所に所属して報酬を得る場合は副業とみなされるので、副業禁止の会社に勤める会社員や公務員はNGです。
収益が発生しない個人の団体・チームなどであれば所属できるでしょう。
副業VTuberに関するよくある質問
そのほか、副業VTuberを目指す人が抱きやすい質問にお答えします。
ホロライブやにじさんじなど、企業所属の副業VTuberはいる?
大手VTuber事務所にも副業VTuberは存在します。
特ににじさんじは社築さん、春崎エアルさん、健屋花那さん、壱百満天原サロメさんなど多くの人が本業と配信を両立させています(現時点では本業を辞めて、VTuberに専念している人もいます)。
配信曜日や時間を固定し、必要に応じて配信を休止するなどして、本業との両立を実現しているようです。
副業VTuberが人気を得るのは難しい?
副業であっても、人気VTuberになることは決して不可能ではありません。実際に、大手VTuber事務所に所属する副業VTuberたちも人気を集めています。
ただし、活動頻度が少ないとチャンネル登録者数も伸びにくいため、フルタイムで活動できる本業VTuberに比べると不利です。
副業VTuberが人気を獲得するには、より差別化を図った配信や積極的な活動を実践することが重要といえます。
副業VTuberが気をつけるべきこと・注意点はある?
副業VTuberになる場合は本業に支障をきたさないよう、以下の点に注意しましょう。
- 会社の就業規則や副業に関するルールを事前に確認する。
- 無理のないスケジュールで活動し、体調管理に気を付ける。
- 身バレ防止のために、個人情報や本業に関する情報を発信しない。
- 確定申告や税金の支払いを怠らない。
まとめ:VTuberは副業としても始められる!
趣味の範囲であれば、多くの人がVTuberとして活動できます。副業ならではの魅力もあるので、悩んでいる方はまず始めてみてはいかがでしょうか。
「副業VTuberでも人気者になりたい」という人は、副業OKなVTuber事務所に所属することがおすすめです。個人でイチから始めるよりも、有利なスタートラインで活動できます。もちろん、本業の就業規則に則った上で活動しましょう。
配信活動の条件をクリアすれば、本業と両立できるVTuber事務所も多数あります。これを機にオーディション情報を調べて、ぜひ挑戦してください。