- VTuberの収入について知りたい
- VTuberだけで生計を立てられるのか知りたい
- 人気VTuberがどのくらい稼いでいるのか知りたい
VTuberとして活動を始めたいと考えている方の中には「VTuberだけで生計を立てられるのか?」「実際にどれくらい稼げるのか?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
そこで本記事では、VTuberの収入源や年収の実例、さらに収益化を成功させるためのコツを詳しく解説します。
この記事を読むことで、活動前に必要な情報を知り、失敗を避けることが可能です。しっかり調査せずに始めると、収益化に苦労したり、活動が続けられなくなったりする可能性もあります。
正しい知識を持ってVTuberライフを成功させましょう。
VTuberの収入源・収益を得る仕組み
VTuberは多彩な収益源を持ち、それぞれの活動やファン層に応じて、異なる方法で収入を得ています。ここでは、主な収入源とその仕組みについて見ていきましょう。
YouTube等の再生数に応じた広告収入
YouTubeの動画再生により得られる広告収入は、VTuberの基本的な収益源のひとつです。
広告収入は、再生回数や視聴者の広告クリック率に依存し、安定的な収益を得るには継続的に魅力的なコンテンツを投稿する必要があります。
スパチャ等の投げ銭による収入
ライブ配信中に、ファンが推しへ送るスーパーチャットなどの投げ銭は、大きな収入源です。これは、熱心なファンが多いほど収益が増える傾向があります。
YouTubeのスーパーチャットに関しては、ランキングが公開されています。
YouTubeスーパーチャット累計ランキングでは、1位の方が「377,186,708円」とされています。
1位と2位の方は、すでに活動を終了しているVTuberなので、今後は3位以降のVTuberの方がランキングを更新することもあるかもしれません。
このように、大きな金額が動くのがYouTubeスーパーチャットの魅力でしょう。
メンバーシップ・ファンクラブによる収入
YouTubeメンバーシップや独自のファンクラブを運営し、月額料金を徴収することで安定的な収益を得る方法もあります。
こちらは、メンバー限定の配信や特典を提供することで、ファンとの結びつきを強化しつつ、収益の基盤を築いていけるのが魅力です。
PR案件による収入
企業からのPR案件もVTuberの主要な収益源のひとつです。これは、企業の商品紹介やサービスの宣伝を行い報酬を得る、という仕組みになっています。
PR案件は自身の認知度を高めつつ収益を得られるため、日頃から企業に好まれやすい配信を行い、企業からの信頼を得ることが重要です。
イベント出演・ライブによる収入
リアルイベントやオンラインライブの出演も、収益を得る手段です。チケット販売やグッズ収入が主な収益源となり、ファンとの直接的な交流を深める貴重な機会となります。
例えば、2024年3月16〜17日の2日間にわたり、幕張メッセで開催されたホロライブプロダクションのイベントでは、約3万人が来場したことで話題になりました。
出典:hololive
このように、人気VTuberのイベントやライブは数万人を動員することもあり、大きな収益機会になります。
人気VTuberはどれくらい稼いでいる?年収ランキング
VTuberの収入については、公に年収を公開している例が少なく、正確な金額を把握することは困難です。しかし、活動内容やファンの規模から推測すると、トップVTuberたちは莫大な収益を上げていると考えられます。
なお、今回の収入ランキングについては、全員年収億超えと予想されているVTuberです。
- 配信プラットフォームの特性や登録者数
- 再生回数や同時接続数
- PR案件
- グッズ販売
- 音楽収益
などの情報を元に作成しました。年収を一概に比較するのは難しいですが、予測に基づくランキングを見ていきましょう。
第1位:兎田ぺこら
名前(よみがな) | 兎田ぺこら(うさだぺこら) |
所属 | ホロライブ所属 |
メインチャンネル | Pekora Ch. 兎田ぺこら |
チャンネル登録者数 | 264万人(2024年12月現在) |
SNSアカウント | 兎田ぺこら👯♀️ホロライブ3期生 |
再生数トップの動画 | ディスコミュ星人/兎田ぺこら(cover) |
ホロライブ所属の兎田ぺこらさんは、YouTubeの年間スーパーチャットランキングで常に上位にランクインするVTuberです。
バニーガールをモチーフにした可愛らしいキャラクターと、視聴者との親密なやり取りで圧倒的な人気を誇り、ライブ配信の同時接続数は毎回万を超えています。
配信頻度も非常に高く、ほぼ毎日配信を行っており、その活発さが収益を支えています。
また、PR案件も多く、年収は億を超えているだろうと言われている代表的な存在です。高い人気と継続的な活動から、1位に選ばれました。
第2位:宝鐘マリン
名前(よみがな) | 宝鐘マリン(ほうしょうまりん) |
所属 | ホロライブ所属 |
メインチャンネル | Marine Ch. 宝鐘マリン |
チャンネル登録者数 | 364万人(2024年12月現在) |
SNSアカウント | 宝鐘マリン🏴☠️@1stソロライブ開催!!12/7・12/8 Kアリーナ横浜 |
再生数トップの動画 | 【original anime MV】美少女無罪♡パイレーツ |
宝鐘マリンさんは、ホロライブ所属のVTuberで「宝鐘海賊団の船長」として親しまれ、YouTubeチャンネル登録者数は300万人を突破しました。
これは日本のVTuberの中で、男女合わせても1位の登録者数を誇る数です。彼女もYouTubeのスーパーチャットランキングで常にランクインしており、年間収益は相当な額に達していると考えられます。
また、地上波の「FNS歌謡祭」に出演するなど、メディア露出も多く、その収益源はYouTubeだけにとどまりません。
その他、PR案件やライブイベントなど、幅広い活動から収益を得ているため、2位にランクインしました。
第3位:葛葉
出典:YouTube(葛葉)
名前(よみがな) | 葛葉(くずは) |
所属 | にじさんじ所属 |
メインチャンネル | Kuzuha Channel |
チャンネル登録者数 | 188万人(2024年12月現在) |
SNSアカウント | 葛葉 |
再生数トップの動画 | 歌ってみた KING 葛葉 |
にじさんじ所属の葛葉さんは、長時間にわたるゲーム実況配信をメインに活動しており、必ず数万の同時接続数を誇ります。ゲームの腕前やトークスキルに加え、ファンとの絆を大切にした活動が彼の魅力です。
音楽ユニット「ChroNoiR」としても活動しており、ライブ活動やファンクラブ、グッズ販売などの収益が多いと言われています。
その他にも、YouTubeの再生回数やPR案件の多さなどから、その収益額は億を超えていると予想されているため、3位にランクインしました。
第4位:kson
名前(よみがな) | kson(けーそん) |
所属 | VShojo所属 |
メインチャンネル | kson ONAIR |
チャンネル登録者数 | 128万人(2024年12月現在) |
SNSアカウント | ksonSOUCHOU🍕VSHOJO✨ |
再生数トップの動画 | HAPPY BIRTHDAY今日誕生日だ🎂 |
アメリカ出身でVShojo所属のksonさんは、日本語と英語を使い分けるバイリンガルVTuberです。彼女は自身の年収が1億円を超えていることを実際に明かしています。
その収益源は、YouTubeスーパーチャットやPR案件に加え、ファンクラブやグッズ販売など多岐にわたります。
かつては、ホロライブに所属していたスーパーチャット累計ランキング2位の桐生ココであるとも言われ、ファン層は国内外に広がっていることが人気の理由です。
この収益力の高さから、4位にランクインしました。
第5位:星街すいせい
名前(よみがな) | 星街すいせい(ほしまちすいせい) |
所属 | ホロライブ所属 |
メインチャンネル | Suisei Channel |
チャンネル登録者数 | 255万人(2024年12月現在) |
SNSアカウント | 星街すいせい☄️ホロライブ0期生 |
再生数トップの動画 | ビビデバ / 星街すいせい(official) |
ホロライブ所属の、星街すいせいさんは「ビビデバ」などのヒット曲で知られるVTuber歌姫です。2024年には日本全国3か所でツアーを開催し、2025年にはVTuber初の武道館ライブが控えています。
彼女はスーパーチャットを停止しており、その理由を「音楽収益やライブ、グッズ収入で稼いでいるから」と明かしています。これだけで大きな額を稼いでいることが予測できるでしょう。
彼女の代表曲「ビビデバ」は、1億回再生を超え、音楽活動からの収益が相当額になることが予想されています。
VTuberになって収益化するまでの流れ・やり方
VTuberは、個人で活動するか事務所に所属するかで収益化へのアプローチが異なります。
ここでは、個人でYouTubeを利用して収益化を目指す方法と、オーディションを受けて事務所に所属する流れを簡単に解説します。
個人でYouTube収益化を目指す
個人でVTuberとして収益化するためには、YouTubeを活用するのが一般的です。以下の3ステップで進めることができます。
STEP1:機材やアバターを準備する
VTuber活動に必要な機材として、パソコンやカメラ、マイクがあげられます。
また、自分だけの魅力的なアバターを用意することも重要です。無料で使えるソフトやアプリも増えているので、コストを抑えながら準備することはできるでしょう。
なお、VTuberになる方法としては別記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
STEP2:YouTubeチャンネルを開設しコンテンツを投稿する
チャンネルを開設したら、自己紹介動画や趣味を活かした配信を行い、視聴者を増やしていきます。
最初は少ない登録者数から始まることがほとんどですが、継続的な投稿と独自性のあるコンテンツで徐々にファンを増やしていきましょう。
STEP3:YouTubeの収益化条件を達成する
YouTubeで収益化するには、直近12か月間で総再生時間が4,000時間以上、チャンネル登録者数が1,000人以上という条件を満たす必要があります。
これを達成すると、広告収益やスーパーチャット機能を利用できるようになります。
オーディションを受けて事務所に所属する
オーディションの応募条件は事務所によって異なりますが、多くの場合、自己PR動画の提出や面接が行われることがほとんどです。
事務所に所属すると、プロデュースやマネジメントの支援を受けながら活動することができます。
なお、VTuberオーディションについての詳細は別記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
VTuberが稼げないといわれる理由・原因は?
VTuberとして収益化を目指して活動する中で「思ったように稼げない」という悩みを抱える人も少なくありません。しかし、その原因を理解し、適切な対策を講じれば成功への道は開けるでしょう。
ここでは、VTuberが稼げないといわれる主な理由や、その対策を紹介します。
YouTubeの収益化条件が厳しい
VTuberが収益化を目指す場合、YouTubeの収益化条件をクリアする必要があります。具体的には、チャンネル登録者数が1,000人以上、過去12か月間の総再生時間が4,000時間以上という条件です。
活動を始めたばかりのVTuberにとって、この基準を達成するのは簡単ではありません。再生回数や登録者を増やすには、視聴者のニーズに合った動画コンテンツの企画・制作や、継続的な投稿が求められます。
また、収益化条件をクリアしても、安定した収入を得るためには、スーパーチャットや広告収入を増やし続ける努力が必要です。
これには、より多くのファンを惹きつける魅力的なコンテンツや、継続したライブ配信が欠かせません。
ライバルが多い
VTuber市場は急速に拡大しており、ライバルも増え続けているのが現状です。大手事務所に所属するVTuberはもちろん、個人で活動するVTuberも年々増加しており、視聴者の注目を集めるのが難しくなっています。
また、視聴者の興味や関心を引くための独自性が求められる中で、他のVTuberとの差別化ができていないと、埋もれてしまう可能性があります。
これには、配信頻度や質、個性などで差をつける努力が必要です。
YouTubeには、VTuber向けのアドバイス動画も配信されています。
出典:YouTube
このような、必要なスキルや配信方法などをアドバイスしている動画を参考にしてみる方法もおすすめです。
VTuberとして稼ぐための収入アップのコツ
VTuberとして活動を続ける中で、収入を増やす方法を模索している人は多いでしょう。ここでは、収入をアップさせるための具体的なコツを解説します。
配信頻度・時間を増やす
配信頻度を増やすことで、多くの人の目に触れる機会が増え、ファン獲得やスーパーチャット収入の向上が期待できるでしょう。
例えば、ホロライブ所属の兎田ぺこらさんは、ほぼ毎日数時間の配信を行っています。
この安定した活動が多くの視聴者に支持されています。このように、ファンとの接点を増やすことが重要です。
面白い企画や斬新な配信を考える
他のVTuberとの差別化を図るには、興味を引く独自の企画を考えることが効果的です。
例えば、にじさんじ所属の月ノ美兎さんは「好きなラーメンを食べる」や「甲子園の土でピカピカの泥団子を作る」といったユニークな配信企画を行い、多くの注目を集めました。
視聴者が「次は何をするのか」と期待を抱くようなコンテンツを提供することで、配信の視聴数が伸び、結果的に収益増加につながります。
SNSを活用する
YouTubeだけでなく、X(旧Twitter)やInstagram、TikTokなどのSNSを積極的に活用することも有効です。
にじさんじ所属の樋口楓さんは、Instagramで実際の日常写真を公開し、VTuberでありながらファンに親しみやすさを感じさせる戦略で好評を得ています。
このように、SNSを通じて視聴者との接点を増やし、配信の告知や新たなファン層の獲得を狙いましょう。
配信プラットフォームを増やす
収益の柱を増やすために、YouTube以外のプラットフォームを活用するのもおすすめです。
Twitchは、Amazon.comの子会社が運営するゲーム配信メインのプラットフォームです。人気配信者も多く活用しているので、安心して利用できます。
また、配信アプリを使う方法もおすすめです。IRIAMやtopiaなどでは、リアルタイムでファンと交流しやすく、投げ銭機能を利用して直接収入を得ることができます。
このような複数のプラットフォームで活動することで、収益源の多様化と安定化を図ることが期待できるでしょう。
誰でも簡単にVTuberになれる配信アプリについては、以下の記事で解説しています。
VTuberの収入・収益化に関するよくある質問
VTuberとして活動する際、収入や収益化に関する疑問を持つ人は多いでしょう。ここでは、よくある質問にお答えします。
VTuberは1再生あたりいくら稼げますか?
YouTubeでの広告収入は、1回の動画再生で約0.05円~0.7円とされています。
ただし、動画やライブ配信の時間、スーパーチャット、メンバーシップ、案件など複数の収益源があるため、再生回数だけで稼ぎが決まるわけではありません。
そのため、1再生あたりいくらになるのかは人によって異なるといえるでしょう。
VTuberで一番稼いでいる人は誰ですか?
予測では、ホロライブ所属の兎田ぺこらさんがトップにあげられることが多いです。
出典:hololive
彼女は年間スーパーチャットランキングで常に上位を維持し、案件やグッズ販売でも高い収益を上げているとされます。
VTuberになるための初期費用はどれくらいかかる?
必要な機材やソフトにより、初期費用は30~50万円が一般的です。高品質なモデルや特別な配信環境を求める場合、さらに費用がかさむこともあります。
VTuberになる方法や、必要な機材に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらを参考にしてください。
VTuberとして稼いだら確定申告は必要?
VTuberとして得た収入は課税対象となるため、年間の所得が一定額を超える場合は確定申告が必要です。加えて、収益が増えると所得税だけでなく、住民税などが増える可能性もあるので、あらかじめ留意しておいてください。
まとめ:VTuberの収入は人気次第!安定を求めるなら事務所がオススメ
VTuberの収益化には、スーパーチャットや広告収入、グッズ販売など複数の方法がありますが、稼ぐためには戦略や努力が必要です。
個人勢の場合、収益化までのハードルが高く、初期費用の準備が必要です。一方、事務所所属VTuberは活動のサポートを受けられるため、収入が安定しやすいというメリットがあります。
収益を安定させる近道として、VTuber事務所のオーディションを受けることもひとつの選択肢です。自分に合った事務所を選び、応募を検討してみてください。