- Vtuberのアバターを作りたいが、どうしていいか分からない。
- イラストレーターにキャラクターデザインを依頼する方法を知りたい。
- キャラクターデザインを依頼した場合の費用が知りたい。
VTuberに欠かせないアバターを作るためには、まずキャラクターデザインを行う必要があります。
しかし、「自分でデザインできない」「プロに頼んで、クオリティの高いアバターを作りたい」「イラストレーターに依頼したいけど費用が気になる」という人も多いのでは。
この記事では、Vtuberのキャラクターデザインの方法からイラストレーターとのやりとりの仕方、制作にかかる費用まで解説します。
読むことで自分に適したキャラクターデザインの方法が分かり、制作をスムーズに進められるでしょう。
Vtuberになるための全体的な流れを知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
VTuberのキャラクターを用意する方法
Vtuberのキャラクターデザインを行う場合、有料と無料の方法があります。予算や目的に応じて、自分に合った方法を選んでください。
有料で依頼・購入する
キャラクターデザインを有料で行う方法は、イラストレーターに依頼するか、完成品を購入するかのどちらかになります。
イラストレーターに依頼する
SNSや「ココナラ」、「nizima」などのスキルマーケットで活動するイラストレーターに直接依頼する方法があります。
これまでの実績も見ることができるので、自分好みでクオリティの高いキャラクターが制作可能です。
ココナラ
出典:ココナラ
「ココナラ」では、多くのイラストレーターがキャラクターデザインの依頼を受け付けています。予算や対応範囲、修正回数など条件にマッチするイラストレーターを探せるので、初心者におすすめです。
nizima
「nizima」はイラストやLive2Dデータの販売・購入、オーダーメイドの取引ができるLive2D公式マーケットです。
VTuberモデルや立ち絵はもちろん、そのほかの配信素材も豊富に揃っています。より専門的な素材を求める人におすすめです。
キャラクターデザインの完成品を購入する
出典:BOOTH
「BOOTH」や「ココナラ」、「nizima」で、既に完成しているキャラクターデザインを購入する方法もあります。
イチから作る手間を省きたい人に最適です。商用利用が可能かどうか、購入前に必ず確認しましょう。
制作会社に依頼する
本格的な活動を目指す場合、制作会社に依頼することも選択肢の一つです。「デジタル職人株式会社」や「株式会社ジーアングル」が実績豊富で知られています。
予算は高額になりますが、よりクオリティの高い2D・3Dモデルはもちろん背景素材・表情差分(喜怒哀楽など表情の変化)・エフェクトなどの制作まで一括で依頼できることが大きな魅力です。
無料で作成する
次に、無料でキャラクターデザインを制作する方法をご紹介します。
自分で描く
自分でキャラクターデザインを描けば、コストを最小限に抑えられます。後にモデリングを行うことを考えると、「CLIP STUDIO PAINT」や「Photoshop」で制作すると良いでしょう。
自分で作ったキャラクターデザインならば、著作権や商用利用の問題を気にしなくて済みます。
既存のVTuberやアニメなどのキャラクターデザインを無断で流用する行為は当然ながら著作権違反になるので止めましょう。
配信アプリを利用する
「VRoid Studio」などの無料ソフトを利用すれば、3Dアバターを簡単に作成できます。
より簡単に制作するなら、「IRIAM」や「topia」などスマホアプリがおすすめです。デザインの自由度も高く、そのまま配信活動もできます。YouTubeではなくアプリ内での配信になりますが、初心者には良い方法です。
アプリでの配信方法については、以下の記事を参考にしてください。
VTuberのキャラデザ制作を依頼する流れ
実際にVtuberのキャラクターデザイン制作を依頼する流れを解説します。イラストレーターと連絡を取る前に準備しなければならないこともあるので、しっかり確認してください。
1. 依頼するキャラクター像を明確にする
まず、自分の中でキャラクターデザインのコンセプトや設定を決めましょう。
- 性別
- 年齢
- 体型(身長、体重)
- 職業
- 出身地(日本、海外、異世界など)
- 外見(肌・髪・瞳の色、ツリ目・たれ目、髪型、ケモノ耳など)
- 服装(制服、和服、ファンタジー、アイドル、アクセサリーなど)
- 活動内容(ゲーム配信、音楽配信、雑談配信など)
- 制作範囲(全身モデル、2Dモデル、3Dモデル)
など、できるだけ細かく決めると良いです。自分で簡単にイメージ画像を描く方法もあります。制作を依頼する場合は、テキストのみで設定を伝えるだけでなく、イメージに近い具体例を共有できると良いでしょう。
理想のアバターを作るためには、最初にきちんとイメージを固めて、イラストレーターとしっかり共有することが重要です。
2. 予算を決める
次に、制作予算を決めましょう。依頼するイラストレーターや制作会社を決める条件にもなるので、あらかじめ予算を決めておくことをおすすめします。
キャラクターデザインは制作する範囲やオプションによって費用が変動します。あれもこれもとオプションをつけると高額な費用がかかるので、気を付けてください。
3.問い合わせ・見積もり相談をする
気になるイラストレーターが見つかったらコンタクトを取りましょう。依頼内容を伝え、どれほど費用がかかるか事前に確認します。
また、以下の点も一緒に確認すると安心です。
- 制作スケジュールと納期
- 修正対応の有無や回数
- 商用利用の可否
- 納品形式(PSD形式、Live2D用データ形式など)
気になることや不安があれば事前に確認しておくと、後のトラブルを防げます。
4.依頼をする
問い合わせた内容に問題がなければ制作を依頼し、打ち合わせに進みます。
打ち合わせでは、初めに決めたキャラクターデザインの設定・方向性、使用目的をしっかりイラストレーターに伝えて、イメージをすり合わせることが大切です。
5. 制作の進行
制作の進行は以下の通りです。
- ラフスケッチ
- ベース・色塗り
- イラスト完成
- モデリング
- 最終確認
その都度、イラストレーターからチェックをお願いされるので、気になる部分があれば遠慮なく伝えましょう。
後から大きな修正はできないため、段階ごとにきちんと確認することが大切です。
VTuberのキャラデザ制作を依頼した場合の相場
以下は、「ココナラ」や「nizima」でVtuber用キャラクターデザインを発注した場合の費用目安です。
キャラクターデザインのみ
- デフォルメキャラ:3,000円~2万円
- 全身デザイン(パーツ分けイラスト):2万円~20万円
キャラクターデザインからモデリングまで一括制作
- デフォルメキャラ:2万円~5万円
- 全身の2Dモデル:4万円~50万円
費用は上半身のみ、表情差分、衣装の追加など制作範囲によって大きく変動します。
また、大手事務所Vtuberのキャラクターデザインを手掛けている有名イラストレーターに依頼しようと思うと、100万円以上かかると言われています。
3Dモデルの一括制作
- 全身の3Dモデル:3万円~70万円
3Dモデルは、無料ソフト「VRoid Studio」の制作で請け負っているイラストレーターに依頼したり、すでに持っている立ち絵を提出したりすれば、安価になる場合があります。
イチからのデザイン制作かつクオリティにこだわるのなら、20万円以上かかる見込みです。
VTuberのキャラデザに関するよくある質問
VTuberのキャラデザについて、よくある質問にお答えします。
にじさんじメンバーのキャラデザは誰がしている?
にじさんじメンバーのキャラデザを手掛けたイラストレーターは数多く存在します。以下は代表的な3名です。
- 月ノ美兎さん・樋口楓さん・夕陽リリさんなど → ねづみどしさん
- えるさん・剣持刀也さん・シスター・クレアさんなど → ほーじろさん
- 葛葉さん・長尾景さんなど → 本田ロアロさん
VTuberのキャラクターデザインの著作権は誰のもの?
キャラクターデザインの著作権は基本的にイラストレーター(制作者)側が持つことが多いです。
契約内容で著作権譲渡が明記されていれば、デザインに関するすべての権利がVTuber(使用者)側に移ります。この場合、VTuber側は自由にアバターを使用することが可能です。
著作権譲渡が受けられない場合、「イラストレーターが許諾した範囲でのみ利用する」という利用許諾を得る形になり、著作権はイラストレーターに残ったままとなります。
正式な契約を行う前に、どちらのケースになるかしっかりイラストレーターに確認しておきましょう。
VTuberのキャラデザは無料で作成・入手することは可能?
無料でキャラデザを作成・入手するには、以下の方法があります。
- 3Dアバターを作成できるソフトウェア・VRoid Studioを使う
- 「BOOTH」や素材サイトで無料で使えるキャラクター素材を探す
- 自作する
無料のソフトウェアや素材を利用する場合は、事前に商用利用の可否やクレジット表記の必要性を確認しましょう。
また、他人とアバターが被る可能性もあるので、完全オリジナルのものを無料で入手したいのなら、自作がおすすめです。
まとめ:キャラデザにこだわって人気VTuberを目指そう
自分でイラストが描ける人なら、キャラクターデザインのみ自作し、モデリングは外注するという方法もあります。
費用を抑えつつイラストレーターにお願いしたい人は、「ココナラ」や「nizima」などで依頼先を探してみましょう。
費用を気にせず、よりデザイン性とクオリティの高いアバターで人気Vtuberになりたいのなら、事務所所属Vtuberを目指すことが一番の方法です。
プロのイラストレーターによるキャラクターデザインが提供されることはもちろん、活動のサポートも受けることができます。
事務所所属Vtuberを目指すのなら、まずはVTuberオーディションに応募することから始めましょう。ぜひ理想のキャラクターを手に入れ、人気Vtuberを目指してください。